2017年 リポート


 

「東京市民ソーラーファンド第一号匿名組合」出資者のみなさま

 

                 

2017年8月21日

合同会社東京市民ソーラー 社員一同

拝啓 

 

 まだまだ暑さが続く晩夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 この度、二年度目の成果分配に伴い、一年間の報告書を発行させていただきます。改めまして、皆様のご協力に深く感謝いたします。

 

発電量のご報告

2016811日から2017810日までの検針結果より(下段:昨年度)

発電所
場所
(容量)

宮坂(11kW)

上祖師谷(15.75kW)

弦巻(21kW)

那珂(48kW)

明野(55.08kW)

世田谷
三箇所(47.75kW)

合計(150.83kW)

積算
発電量

(kWh)

12,359

(15,918 

18,954

(22,592

24,367

28,998

60,006

(55,600 

72,403 

(71,703

55,680

(67,508 

188,089

(194,811

積算
売電額

(円)

427,127

(550,118

655,050

(780,779

765,539

(1,078,756

2,073,807

(1,921,530

2,502,248

(2,478,049

1,847,716

(2,409,680

6,423,771

(6,809,251

 (※注:各発電所の発電開始時や検針日が異なりますので、単純比較はできません)

 (※注:匿名組合損益計算書は5月末日までのものなので額が違います。)

 (※注:世田谷三件の昨年度は発電開始の5月から7月の分が入っているので発電量が多めです。合計もその影響で昨年が多めです。)

 

 東京市民ソーラーの2年目となりました20168月から2017年7月の日照はここ10年間の記録をみるとほぼ平均に近い年となりました。月ごとに見ると2016年秋の長雨の日射量が低かったり、逆に今年の梅雨にあまり雨が降らなかったり、異常な気象は続いていますが、年間の発電量を見る限り、だいたい平均値に落ち着きました。

 合計で19kWhほどの太陽光発電を行いました。これは石油火力に換算すると約45千リットルに値し18Lのポリバケツ約2,500個分の石油が節約できたことになります。

 

 2016年(暦年)の東京での太陽光平均発電量は、南向き10度の設置で、1kW あたり1,045kWhの発電とのことです(以下とも、ソーラークリニック調べ)。発電時期が違うのですが、世田谷の3発電所での、2016暦年の成績は、上祖師谷1,136kWh、宮坂1,050kWh、弦巻1,113kWhでした。全て南向き約5度の平置きですので、平均よりは少し良い発電結果であったと言えます。

 茨城県の那珂発電所は、1年間の1kW分の発電量は、1,209kWhでした。近隣の水戸の南20度は、20161,225kWh平均とのことで、やや低い値です。グラフを見ると、冬には他の発電所より良くなるのですが、夏の発電が比較すると落ちているようです。夏は太陽が北東から上がり、真昼にほぼ真上、そして北西に沈みます。つまり1日のほとんどは実は東西より北に太陽があり、北側の樹木などの影が落ちる場合があります。開始前の予測発電量より多いので事業上は問題ありません。

 

 山梨県の明野発電所は、1年分で1,289kWh発電しています。グラフで見る通り、ほぼ毎月一番の発電量です。近隣で記録がある韮崎では1,377kWhです。比較すると少ないですが、この発電所は逆に冬に南側の樹木の陰がかかります。これは当初より予想していた通りでしたので、事業上の問題はやはりありません。



 

お知らせ

(同)東京市民ソーラー代表社員変更のお知らせ

 2017年8月1日付で合同会社東京市民ソーラーの代表社員が変わりました。今までは「せたがや市民エネルギー合同会社」という法人が代表社員でしたが、新任で「NPO法人世田谷みんなのエネルギー」が代表社員となりました。なお、会社を個人として代表する代表執行役員は浅輪剛博で変わりません。その他の役員構成なども変わらず、実質としては変化がありませんのでご了解ください。

経緯をご説明します。

もともと、2013年に世田谷で市民出資によるソーラー発電を広げていこう、と設立されたのが、せたがや市民エネルギー合同会社です。独自で発電所を開始する前に、他の地域の人たちとも連携して行おうと、せたがや市民エネルギーも出資して作った合同会社が当社「合同会社東京市民ソーラー」です。

世田谷ではそれとは別に、主に断熱や緑化や省エネなど創エネ以外も含めた総合的な環境エネルギーまちづくりを行って来たNPO法人世田谷みんなのエネルギーもありました。両団体とも、代表は現在、浅輪剛博 です。(せたがや市民エネルギー合同会社は共同代表に山木きょう子さんもいました)メンバーもほとんど被っています。

 さて、せたがや市民エネルギー合同会社の当初の目的だった市民出資による市民発電所も、東京市民ソーラーが開始したことで、無事に達成したので、せたがや市民エネルギー合同会社の存在意義が薄れて来ていました。

 そこで、今回、せたがや市民エネルギー合同会社を閉めて、業務一切をNPO法人世田谷みんなのエネルギーが引き継ぐこととしました。以上、世田谷地域内での判断でしたが、合同会社東京市民ソーラーの役員、社員全員の同意も得られましたので、当社の代表社員の交代も成立しました。ここに、ご報告させていただきます。

合同会社東京市民ソーラー

代表執行役員 浅輪 剛博

各発電所からのレポート

明野より

地元とつながってのソーラー

グランドカバーと看板

 明野発電所は日本で一番日照時間が長いと言われている山梨県北杜市にあります。

管理を依頼している長田さんはお借りしている土地の大家さんで、発電所の近くにお住まいです。ご自宅でもソーラーパネルを設置しておられ、明野発電所との発電比較もして下さっています。天気も記録されているので、発電量の推移を比較して見ることができます。

 まめな草刈など、愛情を持って管理をして下さっているのがありがたいです。

北杜市は日照実績が良いので、たくさんの太陽光発電所があり、地域にお住いの方々には反対運動をされている方も居られます。自宅の目の前や景色の良いところ、森林を切り開いての開発、雑草を生やさないためにシートを貼ったり、コンクリートで固めたりして、雨天には下側の敷地に雨水が流れていくような状態のところもあります。

 折角の再生可能エネルギーなのに、この傾向は外部資本で作られた大規模な発電所に強いようです。

 私たちは景観保全、環境保全を心掛けた発電所運営を心がけています。

 今は色々な植栽をして、適正なものを探っています。グランドカバーができ、なるべく潜在植生にあったものを探しています。

 看板も明るく楽しいものをデザインして設置しました。

 

 

 長田さんは個人での管理なので相談をしながら運営をしています。

 現在も大きな牧場の跡地が開発されそうだとのことなので、検証していく所存です。

 再生可能エネルギーはできるだけ、地域の資本で地域にお金や仕事が回るように作っていきたいですね。長田さんはじめ、地域の方とも関係性を作り、貢献できたらと思っています。

               NPO法人中野・環境市民の会 須藤悦子

 


世田谷より

雹が原因と思われる亀裂発見

 

定期点検中に、宮坂発電所の太陽光モジュール2枚の表のガラス全面に細かな亀裂が入っているのを発見しました。細かく見ると打撃点のようなものがあり、石のようなものが当たったような跡がありました。よく、カラスが遊びで太陽光パネルに石を落とすという話を聞きます。ただ、近辺に石などを発見できず、原因が特定できませんでした。その場合、太陽光パネルの一部が電気抵抗を持ついわゆるホットスポットが原因で割れるという例も聞きますが、パネル自体にホットスポットの跡(焦げ跡など)も発見できません。消去法的になりますが、雹などが当たって溶けてしまったことが考えられます。早速地元の信頼できる施工会社に連絡して、特別価格で交換をしてもらうことができました。ガラス表面だけなので、短期的には発電量への影響はなかったようです。



 

また、資源エネルギー庁主催によるまちエネ大学に取材を受けました。これは、全国の市民発電を応援する取り組みで講師に専門家や市民発電の先達を呼び(当社代表の浅輪剛博や役員の澤山弘、唐木宏一も講師を務めたことがあります。)、全国で定期的に開催されています。今回、このまちエネ大学が冊子を発行し、見開きで東京市民ソーラー弦巻の発電所の紹介をしていただきました。

 



 

 

 

那珂より

那珂発電所の保守点検レポートから

パワコンの中にゼリー状の液だれ

 

 那珂発電所(茨城県那珂市)では、設置場所情報を提供してくださった菊池さんを中心に地域団体を設立していただき、保守点検を委託するとともに、市民発電所を地域の再エネ推進のシンボルとして活用いただくよう、地域連携を深めています。

 この地域団体は「GCN茨城」、昨年法人化もされ、保守点検事業だけでなく、独自設備も設置され、発電事業もされておられます。

 この保守点検の結果、昨年秋、パワコンボックス内に何らかの液らしいものが付着しているとの報告がありました。粘性強く、透明ゼリーのようなものが盛り上がっており、雨などの吹き込みではありません。発電状況には影響ないようなので、経過観察していただいていたところ、その後も、点検の都度、液だれが見られるとのことで、今年になってから施工事業者のコンタクトセンターに連絡し、原因を調べて貰いました。

 


 

 

 パワコンメーカーの田渕電気の見解は、パワコン内部部品の背面に塗布されているシリコングリスの落下と考えられるとのこと。そのままふき取ってよいとのことでした。シリコングリスは、一般的に、潤滑、放熱、電気絶縁・シールのために使う、無色、透明、無害のもので、パワコン設置時に手作業で塗布されているために、ごく稀に塗りすぎによる落下が起こる事例があるとのことです。

 発電に支障はないとはいえ、液だれが半年以上続くのは、塗りすぎとしてもほどがあり、施工の信頼度にも関わると思い、引き続き経過観察と、メーカーへの報告、対応を求めていきたいと思っています。

 

 

 

 

今後ともご支援くださいますようお願い申し上げます。

 

           合同会社東京市民ソーラー

                  代表 浅輪剛博および社員一同

 

 

 

 

               

【2015年5月1日】世田谷ソーラー市民発電所、発電開始です!

◀上祖師谷アパート市民発電所(15.75kW)

せたがや市民エネルギー合同会社は、東京の他の市民エネルギーの団体と協働して、2014年「合同会社東京市民ソーラー」を設立しました。小平市や、西東京市、中野区、練馬区、新宿区の団体代表とソーシャルファイナンス支援センターで共同出資し、一緒に話しあいながら運営しています。

 

市民出資の1つの方法として、匿名組合を用いて、特例業務を金融庁に申請して30名ほどの出資者から合計1500万円ほどを集めました。さらに、LPSソーシャルファンドから融資を受けて、資金を固め、茨城県の那珂市(なかし)、山梨県の北杜市、そして世田谷の3カ所、合計5カ所のソーラー発電所をつくりました。

 

◀世田谷事務センター市民発電所(21kW)

途中、様々な困難にあい、苦労しながら、市民たちがつくるあたらしい地域事業を始めることができました。市民自治の新たな段階として、市民たちが計画し、事業をし、運営をしていく、そのための貴重な学びの場ともなりました。この成果をまたみなさんとシェアして、今後に活かしていきたいと思っています。

 

さて、この世田谷の三つの発電所は、世田谷区が公共の屋根を太陽光発電設備設置のために特別公募してくださったものに、東京市民ソーラーが提案書を出し採択されたものです。

 

また、設置には、地元世田谷区の株式会社イーステージさんより、様々なご助言、ご支援をいただきました。

 

ここに、関わって下さった皆様、ご評価いただいた世田谷区、設置いただいたイーステージさま、そして大切な財産を出して下さった出資者のみなさんに深く感謝する次第です。

 

世田谷の発電所は、合計で47.75kW。

 

すべての地域に変わりなく注ぐ太陽の恵みを、またさらに市民の力で活かして、地域からのエネルギーシフトにさらに貢献していきたいと思っています。

 

東京市民ソーラー代表

せたがや市民エネルギー合同会社

浅輪 剛博

▲世田谷子ども・子育てセンター市民発電所(11kW)

【8月27日】朝日新聞に紹介されました。

8月27日(地域によって28日)の朝日新聞に、東京市民ソーラーが紹介されました。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11319888.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11319888

 

市民が地域でエネルギーシフトの一翼となること、市民自治の大切さ、

そして、その課題に関してまとめられたとても良い記事です。

 

ご覧下さい。

 

 

東京市民ソーラー 第一号ファンド

 事業主体の合同会社東京市民ソーラーにより、2014年〜2015年4月末までに計250kWほどの太陽光発電所をいただいた出資金及び融資により設置します。12年間の売電による運営利潤より配当いたします。

 詳細は、説明会にお越しいただくか、お問い合わせ下さい。

 

 

 ●出資者募集 110万円以上

設置した太陽光発電の売電12年間の運用の成果より配当いたします。

 

年間目標利回り:1.8%(保証するものではありません)

 

 

 

出資者説明会開催!    共催:カリタス下北沢、エコメッセ西東京

7/27(日)15

カトリック世田谷教会

「信徒会館」2階

世田谷区北沢1-45-12
(下北沢駅徒歩5分)

7/29(火)18

障害者総合支援センター
「フレンドリー」
2階C会議室

西東京市田無4-17-14

(田無駅徒歩5分)

 

講演会 竹村英明氏「市民ソーラーの現在」ほか 同時開催。